生きられないかもしれないな。

 

自分はやっぱり自ら生きるのをやめることを選ぶかもしれない。

 

フェスなんていう楽しい場で、あんなにいいライブをたくさん見ておきながらそんなことを思うのもおかしいけど、強い日差しが容赦無く降り注ぐSOUND OF FORESTでザゼンボーイズの演奏を生で聴きながら、確かにそう感じた。

 

人一倍感受性が強く、良くも悪くも繊細で、うまく生きるだけの鈍感さがないくせに、平気で人を傷付ける、自分の作った頑丈すぎる殻の中で育ちすぎた自意識とこれ以上生きていける自信が全くなくなった。

どう考えても他人と生きていける人間じゃない。実際、もう無理だと思った。

 

だからこそに、破裂音の朝のあの美しすぎるメロディーと、自問自答で向井秀徳が歌った「俺のような孤独主義者のつまらんさや」という言葉が異様に胸に響いて、少し泣けてしまった。

 

自分は音楽が好きだ。

出会えて良かったと思う音楽もいくつもある。

けどやっぱり、ただの「音楽が好きな人」では生きてはいけないと思った。

自分で音楽を作ることもなく、ただただ向こう側に生きる人々の格好のいい音楽を受け取るだけの人間で、それだけを救いとして生きていくのはかなり難しいと思った。

 

 

 

破裂音の朝

破裂音の朝